シーラントとは歯の溝を白い樹脂で埋めてあげるものです。
乳歯および生え変わりたての永久歯は溝が深くまた複雑な形をしています。
また、大人の歯に比べると歯質が半分と薄くなっているため、虫歯があると気づいた時には大きい虫歯になっていることがあります。
しかし歯磨きをしても汚れをすべて取るのが難しく虫歯になりやすいのです。
そこで、虫歯になりやすい部分をなくし、お口の中の清掃性を改善してあげるものがシーラント(予防填塞)です。
実際に処置している歯では虫歯の発生率が約11~51%も減少するといわれています。
また初期の虫歯に対しても行わなかった場合は5年後半数以上が虫歯になったのに対し行った場合は10%のみが虫歯になったという報告もあります。
虫歯のリスクが高いお子様や、初期の虫歯、深い溝がある場合は積極的にシーラントを行い、お子様のお口の中を守ってあげましょう。
永久歯(大人の歯)の咬む面には細かい溝がたくさんあります。噛み合うことで次第にすり減り溝は徐々に浅くなっていくのですが、生えたての永久歯の溝はとても深く、うまく磨けないとプラークがたまり虫歯になることが多くあります。
しっかり磨ければ問題ないのですが、乳歯から永久歯に生え変わる年齢ではまだ上手に磨けないことが多いです。そこで溝を埋めて汚れがたまらないようにして虫歯を防ぐものがシーラントです。
歯の表面を酸処理する必要はありますが、虫歯がなければ歯を削る必要がないため、比較的簡単にでき、痛みもありません。
もちろん虫歯にならなくなるわけではありませんので歯磨きの継続と定期検診は必要ですが、虫歯になるリスクを大きく減らすことができます。